劇作家相馬杜宇のOfficialBLOG

32歳、脳出血発症中!劇作家の相馬杜宇がホッピー、コンテンツSEO、病院の不可解さについて語るブログです。

【七沢リハビリテーション病院×神奈川リハビリテーション病院】引っ越しについてレポート!【完結編】

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神奈川リハビリテーション病院いよいよ完結編です!

 

ある時、中堅作業療法士がいつものリハビリをやっていると、「いやぁ、七沢終わっちゃうしさ~」という声が聞こえてきたので、「それ、初耳ですけど!!」ってかえしたら、「あれ?言ってなかった?」とケロッと。よく見るとデイルームの近くに閉鎖のお知らせが申し訳程度に張ってありました。

 

七沢潰れるんだ……。

 

中堅作業療法士曰く、七沢リハビリテーション病院とは目と鼻の先で、神奈川リハビリテーション病院に引っ越しするらしい。
神奈川と言ったら、神奈川県を代表する施設ではないか!
大久保病院ではそれまで電子カルテが当たり前だったのが、まさかの「手書き」。
オフィススキルも分からない知識を知るにつけ、「リテラシー低っ」と思ったものだ。
きっと神奈川リハビリテーション病院には近代的な施設が凝縮されているに違いない。だって神奈川だし!


いきなりですが、現在、神奈川リハビリテーション病院にいます。
そして、旧き良き日を知る七沢病院からの患者もどんどんどん退院してしまって、元七沢患者も残すところ私だけになってしまいました
「生き字引を残さなければ!」という使命感から、こうして筆を執った次第です。
「神奈川リハビリテーション病院」と言うくらいだから、当然横浜かどこかにあるものと思ったが(※厚木です)、神奈リハを世界の中心に広めたい一心で、何とかレポートしたいと思います。

 

最期の晩餐
「準備ができたので始めようと思います。もういっかい言います。患者さん、荷物は確実にまとめていただくようにお願いします。」

予定時刻だ。
早くもスタッフの方々が引っ越し準備してくれている。これまで縁が無かったが、実はフロアにより病棟が異なる。
丸々と太った看護師さん、やたら手際が良い。
昨日の食事は全て使い捨て式の給食だった。メニューはチキンカツときゅうりの梅肉和え。
他の患者たちは「最期の晩餐だ」と笑っていたが、引っ越しだということで少し奮発していたようだ。わたしもダイエット中だが、少しだけ食べることにした。
引っ越しチームはゾロゾロと運ばれていきます。ふと使い捨て式のおーいお茶の新俳句大賞が目につきました。

雛の家、土蔵に今も火伏札
石川県64歳
交番は留守で菜の花呼んでいる
足立区65歳

自転車の前後補助席かぜ光る
足立区65歳

一見爽やかそうな句ですが、年寄り臭いです。
野原をかけめぐって思いついた句でしょうか?

そうこうしてるうちに呼ばれました。
4階から1階まで降りていきさます。実を言うとエレベータの行き帰りはリハビリのみで、他の自由は何も許されていなかったのです。3月末とは言えこの時期の春はかなり肌寒かったです。
福祉用車両で移動します。

 

その時、

 

 

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水卜アナそっくりのスタッフ発見!

 

以前見かけて以来、ついに再会できました♪

aiba-yamaguchi.hatenablog.com


たまたま乗り合わせている患者さんの話題はセンバツ甲子園の話。でも、私はお目当ての高校が負けたので、心ここにあらずで、完全に水卜似スタッフの名前について心奪われていました。
そして5分ほどで到着

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「城塞」

入院中のため、形容しがたいのですが、少し怖い感じがする病院でした。
後から言語科の先生に聞きましたが、築40年くらいで、薄暗いと聞きました。
文字通り薄気味悪く、立ち入ることが憚られる病院でした。
その後、3ヶ月も入院しようとは夢も思わずにー。
8階に上がります。ちんたらちんたら上がってきて気が遠くなりそうです。
病棟に入りました。
古ッ。
備え付けのベッドは、高さ調節等のリモコンボタン、皆無です。全て人力。

おまけに手書き。リテラシー何処?
江戸時代に開発された文明の知恵を彷彿させました。
引っ越し準備でバタバタしてしまい、見知った人が見えなくなってしまったので、寂しくなってしまいました。何十分おきに再会すると、運命の再会みたいに思えるので、不思議です。
私の部屋は6人部屋の一番廊下側にありました。図にするとこの辺です。

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ざっと、紹介するとしますが順番がバラバラです。
患者1
トイレ介助が必要な方「痛えよ」といつも言っているが、面倒くさいことはない。ぽちゃナースに「ブス」と言われたらしい。基本的に愛敬があり、愛されている。


患者2
脳梗塞発症。結構イケメン。女たらし好き。よく妻と喧嘩している。脳梗塞を再発した際、主治医に「生活立て直そう」と非情な宣告をされた。

患者3
脳梗塞発症。朝5時からトレーニングを欠かしていない。後述するまずーい給食を我慢して食べている。

患者4
見たところ精神疾患発症気味。患者1が「痛えよ」と言う度に「うるせえよ」と連呼。トイレ介助の場面でもお互い様にもかかわらず、「臭え」を連発。揚げ句の果てにテレビは切らない、スマホは付けっぱなしなど、ストレスを連発。患者史上最も苦手な隣人だった。この患者何かと陰気で、「俺はリハビリ施設に行った方が良いと思っている」を連発。全体がどんよりムードに包まれた。

このような方々はみーんな退院されました。
…それはいいとして、神奈川リハビリテーション病院だけに限って話を進めさせていただきます。
さて、気もそぞろのうちに食事です。いつもなら部屋食で行われるはずでしたが、デイルームという食堂で開催されるようです。
食堂につくと、早くもスタッフが準備してくれてます。


ひ、広っ!?


ベテラン理学療法士「お茶足りない方いらっしゃいませんかー?」


ベテラン理学療法士御自ら!?


いくら人手不足とは言え、泣けてきます。


そして、食事が運ばれてきました。

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エネルギー5!!!

もう何も申しますまい。
「エネルギー出すぞ」という空元気。気合。ムダ。神通力。気のせい。
何より塩分が足りません。
全てを脱力させる不味さでした。

おまけに重箱の隅を突くようですが、席順の間が狭いです。食べ終えても移動できません。

はっ!!!!

衝撃的なことが起こりました!

何と看護師が「与薬中」という赤いのぼりをしているのです。つまり、薬を飲み忘れないようにしろと!
さながら国防婦人会です。
いつも与薬中のたすきを見る度、居住まいを正すように心掛けています。
食事の不満が大きくてトイレに行きたくなりました。七沢の時は手すりが完備されていて、何一つ不足無かったのです。
ところが、

○手すりが低い!
○便座が高い!
○手すりが一個足りない!

ダメダメじゃん!!
どうやって用を足すわけ?

さらにあるんです。

劇作家の篠原久美子さんがお母様が神奈川リハビリテーション病院に入院されていたことがあり、その感想を聞くと、
篠原さん「ええ? 一回しか行ったこと無いけど、待ち合い室良い感じだったよ、円形で」

円形か…
きっときれいに刈り整えられた暖炉で、
「今日もリハビリ頑張ろう」と思うくらい、静かに希望に燃えている。
そんな待ち合い室を想像していると、

 

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その円形ねーー!!!


確かに円形ですが、定員いっぱいです。でも見舞い客には何とか収容できそうです。

そしてもう一つ、忘れてならないものがあります。
鬼の首でも取ったかのようなこちら。

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何がなんでも食べたくない臭いがします。
それでもあまりに食べた過ぎるので、おにぎりを持って立てこもったコントを思いつきました。

aiba-yamaguchi.hatenablog.com

今となっては笑い話ですが、神奈川リハビリテーション病院にはストレスたまることが沢山ありました。ここでは、その実態についてレポートしたいと思います。


脳疾患専門病院の実態


脳疾患専門病院って何?と今まで思っていました。神奈川リハビリテーション病院にやってきて、その理由が一発で分かりました。
それは一言で言うと脳疾患専門であること。
交通事故に遭われた患者さんも少なくありません。さらに言えば、義足の方、障害をお持ちのお子さん、脊髄損傷の車椅子の方も大勢いらっしゃいます。
すごく正直に言えば、「ぎ、義足だ…」と動揺してました。でも、交通事故に遭ったんだろうなと冷静に捉えています。

暗いね

 

「暗いね」
初めて会った看護師さんがポツリと呟きました。
廊下が汚いというのです。
よく見ると薄汚れています。
清掃のおばちゃんが頑張って掃除してくれてましたが、日射の影響で夕方はとても暗く、照明は字が読めないレベルです。間接照明を当て、何とか当てていますが、未だ根本的な解決には至っておりません。

「予定未配布」


リハビリの予定が何が困るかと言えば、一週間の予定が立てられないということでした。
一週間のスケジュールが分かることで、見舞いに行きたい人に「○時○分に来て~」と言えるので、何かと便利なのです。
しかし、リハビリの予定はその日限り。一週間の予定は配られません!
患者さんの猛クレームで何とか週ごとの予定になりましたが、日毎の予定表だとどうなることやら…今考えるとゾッとします。

 

「良いモン食えよ」


飯は不味い、トイレはビミョー…
日々ストレスをためていると、ややこわもての患者さんが近づき、
患者 どう?
相馬 ストレスたまりますねえ…
患者 一緒一緒
相馬 やっぱそうなんですか!
患者 飯不味いし
相馬 めっちゃ分かります!
患者 ストレスたまりすぎて膝曲がらなくなって大変だよ
相馬 ええ!?

その時、看護助手さんがやって来ます

看護助手 そろそろお風呂に入ろうと思うんですが…
相馬 今日外泊なんで。
看護助手 あ、外泊?
相馬 はい、もう出るんで。中止で。
看護助手 あー、じゃあ、中止ということで……
患者 良いモン食えよ(と言って車椅子で颯爽と走り去る)

この患者さんは退院してしまいましたが、「カッコいい!」と思いました。

可哀想がらない


やや趣旨から外れますが、前々から思っていたことを話します。
脳出血になってしまったなんて!」
くも膜下出血可哀想!」
と一歩間違えば思いがちですが、
理学療法士は全く同情しないんだなと思いました。考えてもみてください。そんなケース腐るほど見ているわけです。その証拠に「高次脳(障害)あるからさ~」って連呼してます。そんなに言わなくて良いんじゃないかと思いますが、同情に浸るより今の症状を客観的に判断し、必要な処置を施すことが最善策だと改めて感じました。

 

ハードルが高すぎる


神奈川リハビリテーション病院に担当が変わり、中堅作業療法士からベテラン作業療法士へと変更になりました。ベテラン作業療法士に今度の目標を聞かれ、意の一番に「タイピング!」と答えたら、
ベテラン作業療法士「あー、タイピングはハードルが高すぎるので、まずは身の回りを良くすることを目指しましょう」

ガーン……。

中堅作業療法士、タイピング打てるようになりたいって言ったじゃないか!
そりゃ確かに目に見える進歩は無いけれど、ハードルが高すぎるのは地味に辛い。凹む。

もう片手でタイピングするしかないのか……。

 

さて、尻切れトンボみたいに終わってしまいましたが、神奈川リハビリテーション病院の引っ越し後の模様をレポートしました。リハビリはリハビリ→食事→就寝→リハビリの繰り返しです。シンプルですが、ずっと続きます。何ヵ月間もです。単純な毎日に投げ出したくなることもあります。リハビリ病院に入院する前、「リハビリ大変だろうけど…」と知人たちの間から雨あられのよう言われ続けた経験から察するに、恐らく、こんなことも辛さの原因だと思います。ストレス解消法は特にありませんが、適度に八つ当たりしながら、愚痴を言いながら、発散できますと幸いです。
あ、それからもう一つ!リハビリにブログ執筆はてきめんです。
私がブログを書き始めてから、みるみるうちに頭脳が整理されているのが分かりました。ぜひ一度、ブログを始めてみてはいかがでしょうか?
あなたの一日でも早い社会復帰をお祈りしております!