劇作家相馬杜宇のOfficialBLOG

32歳、脳出血発症中!劇作家の相馬杜宇がホッピー、コンテンツSEO、病院の不可解さについて語るブログです。

【特別寄稿】『車輪De散歩』新作戯曲を一挙公開!

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アノ新作が帰ってきました!

ついに『車輪De散歩』が完成しました。これを記念しまして、新作戯曲を全文無料公開します!
『車輪De散歩』は、『それゆけ安全マン!?』の外泊の模様をユーモアを交えて紹介した作品です。
少し説明が長くなるので、非戦を選ぶ演劇人の会のホームページから引用します。

 この作品は2011年6月の非戦を選ぶ演劇人の会内のユニットにより東京で上演され、その後宮城、長崎、静岡などでも様々な団体によって上演され、大きな反響 を呼びました。また、上演台本は昨年11月24日より東京新聞の月、火、木、金曜の朝刊にて連載されており、3月21日まで連載が続く予定です。
 この朗読劇では、前半は原子力発電に関する政策がどのように推進され、それをどのように自分たちは受容してきたか、放射能に対する社会の認識の変化について、事実を中心に語っていきます。後半は原発事故をきっかけに、原発をテーマにしたお芝居を創ろうと決意した高校生演劇部員たちが、みずみずしい感性を持って、原発を「安全」「安心」と語る人々と対峙していきます。実在する人々の証言にふれながら、原発を支える差別構造、はらんでいる矛盾を示し、脱原発の可能性を模索していく作品です。


ちょっと長い作品ですが、「ポパイ」のような楽しい雰囲気に満ちた作品に仕上がってますので、お目通しいただけますと幸いです!

開演5分前。

車椅子姿の相馬杜宇が現れる。

 

相馬 どうも~、脳出血の相馬です。「え、脳出血?」と思われた方は、後ろのほうに書いてますので、それを参考にしていただければ!

jetb.co.jp

さて、現在のコンディションですが、左手は肘が上がる程度。これは浮き沈みあります。無理して上げようとすると肩が痛いです。タイミングによっては筋肉が固まってしまって、マヒっぽいです。おやけに肩は重いし、当たりどころによってはボキッとなるし、散々です。

グーは割かしスムーズにてできるようになりましたが、パーは駄目。グーパーはなかなかハードル高いって噂です。

昔、リハビリの先生が「タイピング打てるようになりたくない?」と言われて、「そんな夢のような方法があるのか!と目を輝かせたんですが、入院から2ヶ月、いっこうに治る気配がありません。担当変わって新しい先生には「そりゃハードル高い」と言われちゃったし…。いっそ片手だけで文字打つしかないのかなと思ってます。

(気を取り直し)あっ、足はいいですよ、足は!踏ん張りきくようになりましたし、看護師さんも「安定してますね~」とすこぶる評判です!

 

相馬、得意になって車椅子から立ち上がる

すぐに左足から震えがくる

 

相馬 おぉ…

 

相馬、左足を浮かせると震えが止まる。

相馬、こっそり両足を戻そうとするとまた震えてしまう。

相馬、諦めて車椅子に座り直す。

 

相馬 震えがなぁ…。脳出血の症状の一つに、震えがありまして。クロヌスって言うんですけど、両足の負担がかかりすぎると、どうしても震えてしまうんです。いや、別に痛くないんですけど、「カタカタカタ」って目立つし、何より周囲の目がね…。

七沢病院ならだいぶ収まってたんですけど、

(悪意に満ちた口調で)神奈川リハビリ病院が……あっ、引っ越したんですよ、先週。なんか七沢病院が閉鎖になりまして。あんまり言うとあれなんですけど、飯が不味いし、味噌汁ぬるいし、赤だし味噌汁鉄の味するしし、トイレ手すりないし…あっ、悪口ですよね、これ?

実はけっこうストレスためてたんですけど、今は全然気にならない。

不平、不満、どんと来い。

なぜなら?

『それゆけ安全マン!?』を観たから!!

単純!!

いやー、リフレッシュできましたねー。これまでくさくさした気持ちが嘘のように清々しい気持ちになりました。主治医に「怠慢じゃないですか!」って言ってねえ…長い入院続きでストレス溜まってたんでしょう。

そこで、決めました!安全マンの出発から到着までを劇にしちゃおうと!

実は復讐のために神奈川リハビリ病院を批判する作品書いていたんですが、非戦の実行委員に「暗い話だけじゃなく明るい話を書け!」みたいなこと言われまして、底抜けに明るく、『ポパイ』みたいなお話を書きたいと思ってます。

まぁ実際、そうもいかないこともありそうなんですが、お世辞抜きに楽しかったんで、少年ジャンプでも読めそうな、お気楽な話にしようと思ってます。

お楽しみに~。

 

ところ変わって一二時過ぎ。『安全マン』出発前日。

 

相馬 さて、いよいよ『安全マン』が出発する日です!外泊から3ヶ月、ついにお待ちかねの外泊なんですが、僕はイライラしてます。13時出発なのに、母がいっこうに来ないんです。まさか倒れた?救急車が近づく音…:って、ドラマじゃあるまいし!(メールを送る) 一三時到着と言ったではないですか。昼食は自分で食べると言っているので、何一つ口にしていません。早くしてください!(メールを切る)

 

母が現れる

 

相馬 何してんの!

刃 ご家賃振り込まなきゃなんなくて。ごめんね。

相馬 (独白)役立たずめ。行こう。

 

相馬、はやる気持ちを押さえられず、移動しようとする。

 

母 待って! 着替え!

相馬 そんなんいいから!

母 着替えようよ~

 

母、着替えを取り出す。

相馬、渋々着替えに応じる。

相馬 せっかく一張羅着たのに…どうすんだよ、開演押したら!

母 大丈夫だよ、19時開演だし。

相馬 「しゃあねえなあ…」と思ってたんですが、この一言にはカチンときました。

母 (正面を向いて)いい? お母さんの言うことちゃんと聞いてね。

相馬 分かってるわ!と思いました。この時は復讐の鬼だったんで、見せしめのようにほとんど食事を口にしてません。おなかペコペコです。我慢したんだから、少しくらいわがまま聞けよ、ホント…(ブスッとする)

母 睨まないの。精一杯やってんだから。

相馬 ふん!

 

母、ナースステーションに到着する。

 

母 戻りましたー、今から行ってきます。

 

男性看護師登場。

 

男性看護師 外泊は初めてですか?

母 はい、そうです。

男性看護師 (要領悪い感じで)そうですねえ…転倒に気をつけて欲しいんですね。あとは……?

相馬 (心の呟き)早くしろよ、早く!

男性看護師 じゃ、お気をつけて!

母 失礼します。

 

相馬、エレベータに乗る。

 

エレベータ (音のみ)八階、締まります。

 

母、腕時計を見て、

             

母 不味い。乗れないかも

相馬 はあ?

母 あと1分。どうしよう……

相馬 知らねえよ。

エレベータ (音のみ)本館一階です。

 

エレベータに到着する。

 

相馬 着いたぁ… あれ? なんかそこ、停まってない?

 

母、猛ダッシュ。雑過ぎて車椅子がガタガタ揺れる。

 

相馬 お、お、おい、ちょっと!

母 (運転手に)大丈夫ですか?

運転士 あー、大丈夫ですけど……入るかな?

相馬 車椅子場所取るんだよなぁ…

 

相馬の車椅子は何とか入る。後ろにもう一名車椅子の方が座っている。

 

母 (相馬に)良かったね、もう一人いて。

相馬 (周囲を見回し)恥ずかしいな…。その辺(席)、空いてるし、黙って座らせといてくれればいいのに……。

運転士 発車いたします。

 

相馬 (周囲を見回し)恥ずかしいな…。その辺(席)、空いてるし、黙って座らせといてくれればいいのに……。

 

バスが出発する。

 

相馬 うわ、ガクガクが止まんないよー。興奮しすぎ?

運転士 (車内アナウンス)それでは出発いたします。

 

バスが出発する。

 

相馬 『車輪の一歩』が無限ループしてました。障害者の作品なんですけど、それはそれは素晴らしい作品で。斎藤とも子さんが車椅子を階段から上げてほしいと頼むラスト、奇跡的なシーンだったなぁ…

もう装具で歩く練習始めてるけど、いつになったら、バリアフリー脱け出せるのか…あー気が重い……。

運転士 (社内アナウンス) 次は厚木駅前、厚木駅前に停まります。

相馬 そうこうしてるうちに着きました。

 

相馬、車椅子から降りる。

 

相馬 (松屋を探す)ピビン丼、ピビン丼、ピビン丼、松屋のピビン丼が食べたい!

母 ごめん。(と言って勝手に移動する)

相馬 何すんの!

母 (電話)掛かってきてて。待ってて。

 

母、三井住友銀行に行き、ブレーキをかけて、退場。

一人相馬が取り残される。

 

相馬 はあ?三井住友銀行だろ? 何やってんだよ、まったく! (周囲を見回し居心地が悪そう)……見んなよ、ジロジロ、無関心装いやがって。ぶっ倒れただけだろ、たまたま。

変わんねえよ、乙武くんと。!…って、なんだか気が狂ったおじさんみたいだなあと思いました。神奈川リハビリ病院じゃフツーのことなのに、なんか浮いて見えます。(言い聞かせる)乙武くん、乙武くん、ごく一般の、乙武くん…

 

母が帰ってくる

 

母 お待たせ。

 

母、相馬を車椅子に連れていく

 

相馬 車椅子の母はなんだかとっても疲れていて、松屋と言い出せる雰囲気じゃありませんでした。

 

相馬、本厚木駅のスロープに差し掛かる。

 

相馬 スロープに差し掛かりました。うわっ、結構距離あるな。

 

母、苦労して車椅子を押す。

 

母 (息を切らして)トイレは……?

相馬 あっち。

母 え?

相馬 (指差し)あの辺。

母 ああ。ごめん、待ってて。

 

母、トイレへ向かう

相馬 人、人、人、人の波。…平日か…。フルタイムでバリバリ働いて、働きぬいて、「少し休みたいなあ」なんて思って。もう三ヶ月か、休職も…いつになったら職場復帰できるんだろう?

 

気づくと母が戻ってくる。

母、おにぎりを差しだし、

 

母 食べる?

 

相馬、渋々おにぎりを食べる。

 

相馬 …(開眼したように)美味い!!

母 良かったぁ。涙が出そう。

相馬 塩加減と言い、海苔の巻き方と言い、絶妙でした! 美味すぎる、世界一美味い!!

母 (ニヤッとして)シャケだから。

相馬 (妙に明るく)左様でございますか!

 

母、駅員に近づき、

 

母 (駅員に)すいません、(車椅子)いいですか?

駅員 どちらまで行かれますか?

母 高円寺まで行きます。

駅員 高円寺ですね。では参りますので、一番ホームまでお待ちください。

相馬 それからエレベータでホームまで行きました。一応あるんですけど狭いんですね。開閉ドアは辛うじて動くし、一瞬壊れるんじゃないかと思いました。

エレベータあるのは知ってましたが、乗るのが初めてで、何となく遠慮してしまったんですね。そんなことも発見でした。

母 食べる?(と言っておにぎりを差し出す)

相馬 いただきます!

 

相馬、おにぎりを貪るように食う。

小田急線が到着する。

 

駅員 (社内アナウンス)お客様ご案内を行います。

 

駅員、ステップを置き、車椅子に座りやすくする。

 

駅員 どうぞ。

母 ありがとうございます。(乗客たちに)すいません、通ります、失礼します。

相馬 (ボソボソと)すいません…

 

 相馬、車内を通る。乗客たちが道を空ける。

相馬、居心地が悪そう。

駅員たち到着の合図。

電車が出発する。

 

相馬 (ホッと胸を撫で下ろし)出発したぁ…イメージは部活のケガです。「部活中にちょっと骨折しまして~」みたいな?

母 (乗客に)すいません。(相馬に)ぶつかってる。

相馬 あ、すいません(と姿勢を直し)…しかし、謝ってばかりですね。囚人じゃあるまいし、ペコペコし過ぎだろとちょっと思います。 ((赤木春恵の真似)ぺこぺこ、ぺこぺこ頭を下げて、お礼を言って迷惑がられて …

。 あたし、自分の娘をそんな目にあわせたくないのよ!あたしが生きている間は、あの子を厄介者にしたくないのよ。……(観客がキョトンとしてるのに気づき)あ、『車輪の一歩』です、赤木春恵さんの。しかし、あのお母さんの役、実に深い!ぜひユーチューブアップしてるんで…あれ?これ言っちゃマズい?オフレコ? まあこっそり見て欲しいです。いやDVD売ってるんですけど、何せ無職なもんでねえ、せめてDVDダウンロードして(誰かにぶつかる)あ、すいません、邪魔して。……何回謝ったんだろうなぁ、車椅子の人。

 

母、相馬に近づき、 

 

母 (窓を示し)サクラ。

相馬 (見て)おぉ…

母 来週かな、見頃。

相馬 咲いていたのは、向ヶ丘遊園駅でした。何度も通ってるのに、もう咲いてんだ。…(急に切なくなり)よく飲んだな、店で。(向ヶ丘遊園で好きな店を言う)恵の家、てのごい屋、アップダウン、ムーンライト……(悦に入り)飲みたい…!

母 出るよ、そろそろ。

相馬 ああ、はいはい。近いな、本厚木。

運転士 (車内アナウンス)新宿、新宿に到着です。

 

駅員たち、お客様対応をするべく、案内グッズなど今か今かと待ち構えている。

 

相馬、はい、カットしまーす。

 

駅員たち、ずっこける。

 

相馬 まあ同じような感じでした、だいたい。

 

駅員たち、「だいたい?」「だいたいってなんだよ!」など文句を言いながら立ち去る。

 

相馬 変わったことと言えば、床ですね。病棟フロアじゃ自分で濃いでたんですけど、点字ブロックやら何やらゴツゴツで、無理すれば自力で漕げなくないですが、それでもかなり、時間かかりそうでした。見るに見かねて助けてくれる人いそうですけど、されでも母はペコペコ謝り続けなきゃならないだろうし、やっぱ厳しいかなって。

 

母、駅員に案内され、車椅子のゴツゴツした道を通る。周りには沢山の乗客がいる。

 

相馬 いやはや、殿様の大名行列みたいですね。パッと見分かんないですが、興奮し過ぎで左足がガクガク奮えてます。あそこで京本政樹や斎藤洋介走ってたんだなぁ……あ、『車輪の一歩』の話です。

 

高円寺ホテルメッツに到着する。

 

相馬 今日のお宿はホテルメッツ高円寺。駅直結です。エレベータもありますよ~。当然バリアフリー対応で、実に快適なんですが、ちょーっとお高いんですね。母は、

 

母 二八〇〇〇円だけのことはある。

相馬 って言ってました。ホント言うと一刻も早く飯食いたかったんですけど、

 

非戦の実行委員が現れ、メールを打つ

 

実行委員A (待ち遠しそうに)今どこですか?

実行委員B いつ来るんだ?

相馬 もう向かっちゃうことにしました。

 

母、コーヒーカップを差しだし、

 

母 はい、コーヒー。

相馬、コーヒーを飲む。

相馬 (恍惚として)美味い…! なぜかコーヒーは飲まなかったので、初めて飲みました。どうやらキリマンジャロみたいですが、どこの国? グーグル検索するか!

 

母 もう行くよ!

相馬 はーい。さてさて、いよいよ『それゆけ安全マン!?~レントゲン・チェルノブイリ・フクシマ~』のメンバーと会う日です!プライバシーには細心の注意を払い、なるべく特定秘密に触れないよう心掛けて参りますので、どうぞよろしくお願いします。それでは、いってきまーす!

 

相馬、座高円寺へ向かう。

 

 

             座高円寺への道のり。

母が相馬と座高円寺に向かっている。

その道すがら。

 

相馬 会場である座高円寺への道のりは高円寺駅から徒歩五分くらいです。いつもギリギリで猛ダッシュで三分くらいかかるイメージでしたが、そんな遠いんだぁ……主催は非戦を選ぶ演劇人の会。なんか怖そうな感じですが、ホームページによると、(非戦を選ぶ演劇人の会を読み上げる)

二〇〇三年二月一四日、平和を願う演劇人が集まり、日本の有事法制や、国連各国の反対を押し切ってイラクの国土とイラク人への攻撃を宣言したアメリカとそれを支持した日本政府に対し、「対話を重視し、武力による外交手段に反対すること」「人権を軽視する法案に反対すること」「戦争に反対すること」が呼びかけ文として作られ、多くの演劇人の賛同を得、「イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会」として活動を始めました。だそうです。…ま、要は「仲良くしようぜ」という集まりですね!(母に)あ、ここ上り坂になってて、、

母 (車椅子を押しながら)こんなもんなんでもない!  

相馬 デカいな、本厚木のスロープ。どんだけ大変だったんだよ…

 

母、車椅子がガクンと止まる。相馬、勢いのあまり落っこちそうになる。

 

相馬 何?

母 トイレは?

相馬 大丈夫。

実行委員達 (声のみ)いらっしゃーい!

相馬 おっ、仲間が来てくれてる!

 

実行委員一、二が現れる

 

相馬 リハーサル終わりました?

実行委員1 楽屋休んでるよ。

実行委員2 もっと稽古しろって言ってんだけどなぁ。

相馬 ご不満のようです。喫煙所で舞台監督さんが待ってくれてます。

 

舞台監督登場。

 

舞台監督 うーす。

母 (封書の紙袋を差しだし)これ、皆さんのお礼状なんですけど、皆さんに…?

舞台監督 分かりました。(カッコ良く紙袋を受け取る)

実行委員1 楽屋行きましょう!

相馬 実行委員の皆さんが出迎えてくれます。

実行委員たち お帰り~!

実行委員A ヤダ、痩せたぁー。

相馬 (不敵の笑みを浮かべ)十キロ痩せました!

 

実行委員たち、楽屋に移動する。

B2階のエレベータに乗ったり、楽屋に入ったりする。移動中に相馬が語る。

 

相馬 大変、大変ありがたいことに、知り合い、演劇仲間のもとから沢山のお見舞い金が集まりました。母はそのお礼状を自筆し、皆さんにお届けしようと考えているのです。

 

母、手紙の一枚を刺しだし、

 

母 読む?

相馬 (首を降る)

相馬 なぜか読む気になれませんでした……。

実行委員1 楽屋着きましたよー。

 

相馬、楽屋に到着する。コップにお茶を注いだり、集合写真を撮ったりなど、楽しい時間が流れる。

 

相馬 特別何があるわけでも無かったのですが、楽しい時間が流れました。

実行委員2 (声のみ)もうド素人です!

 

相馬 お、稽古してる!自主練ですね、きっと。

実行委員C 稽古してる暇があったらさぁ…

相馬 おっと、こっからNGです、オフレコです。

実行委員D (お弁当を差し出し)相馬くん食べるー?

相馬 おっ唐揚げ弁当!

 

相馬、母の目がキラリと光る。

 

相馬 (非常に名残惜しそうに)あ、大丈夫です……。

相馬 何も食べてないのに…頭の中はこんな音楽が流れてました。

 

西城秀樹の『ヤングマン』が流れる。

 

相馬 西城秀樹は二回脳梗塞を患ったそうです。でも病気に負けずにリハビリ頑張ってるんだぁ…よし、負けねえぞ!(歌う)ヤングマン、今翔びだそうぜ、ヤングマン、もう悩むことは無いんだからぁー

 

新しい俳優が現れる。

 

新しい俳優1 (礼儀正しく)お礼状いただきました、ありがとうございました!

新しい俳優2 どうもありがとうございます!

新しい俳優3 ありがとうございます!

相馬 おお、久しぶりー!

 

新しい俳優たち、相馬の肩をポンポンと叩き、退場する。

 

相馬 芝居仲間です。座高円寺出演中とあって、稽古の合間に駆けつけてくれました。ありがたいなぁ、ホント…

実行委員E いやぁ、元気そうで何よりね。

母 まあ、病人なんで。

実行委員E そんな血圧高いの?

相馬 (意地になり)低いです、上は110くらい。

実行委員E あら正常ねえ

母 でも降圧剤も飲んでるし。

相馬 カッチーンときました。これじゃ高血圧の烙印押されてるようなもんじゃないか!今まで血圧高かったことなんて一度もないのに!薬抜いても絶対血圧下げてやる!絶食してやる!!…と言ったようなことを母に言ったら、

母 (首を傾げ、困ったような顔をする)

相馬 悪いと思ってないね、全然。今に見てろ、吠え面かかすのはお前だ!

 

実行委員D現れる。

 

実行委員D そろそろお時間でーす。

母 はぁい。(相馬に)トイレ大丈夫?

相馬 要らねえよ、馬鹿!

実行委員D ご案内しますねー。

 

母、相馬、実行委員Dに案内され、劇場に移動する。

 

相馬 まだ開場前なので誰もいません。何人か自主練を始めてる人がいました。

シーンと静まり返っている劇場は良いものです。それまで血圧事件でカッカしてたのが、不思議と穏やかな気持ちになっているのが分かりました。

舞台監督 (声のみ)まもなく開場します。

実行委員達 (声のみ)はーい、よろしくお願いしまーす。

相馬 続々とお客さんが入ってきます。

 

観客F現れる。

 

観客F あれ!?

相馬 あ、知らなかったんですか?

観客F うん。

相馬 実は…かくかくしかじかで。

観客F へぇ!知らなかった!

 

観客F、退場する。

 

相馬 こんなこともありました。(ゾロゾロ進むお客さんを見て)超満員です。お客さん入れるかなと少し心配になりました。とても発声が良い前説に続いて、いよいよ幕が開けました。

 

「いよいよ開演するぞ」という華やかな雰囲気に包まれて、呆気なく終演する。

 

相馬 終演しました。「もう全てが素敵で、キラキラキラキラ輝いていて…」と言う気持ちには正直なれませんでした。原発問題がテーマだったので、妙に冷静に見ている自分がいました。まぁ一言で言うと……内容理解してないのが丸分かりですね。すごく残酷だと思いました。あっ、演劇ユニットどうかとおもう主催の清水大将(しみずひろまさ)は健闘してましたよ。

 

実行委員たち、横一列に並んでカーテンコール。

 

相馬 カーテンコールに続いて、物販の宣伝です。

 

実行委員A (実在のTシャツを示し)安全マンTシャツありまーす。

実行委員1 (実在の缶バッジを示し)缶バッジ売ってまーす。

相馬 そして、一通り宣伝を終えると、

実行委員A 最後に作家を紹介したいと思います。

相馬 え、作家?

舞台監督 『それゆけ安全マン』作家の清水弥生と、

舞台監督・実行委員A 相馬杜宇(あいばもりたか)くんです!

 

サプライズで相馬にサスが当たる。盛大な拍手。なぜかもう一人の作者(清水弥生)が現れ、恭しくお辞儀をする。

鳴りやまない拍手。

相馬、照れくさそうにお辞儀をする。

 

相馬 サプライズでサスを当ててくれたんです!…いやぁ、恥ずかしくて恥ずかしくて……完全にやられましたね。嬉しかったんですけど、本音を言うと、早く終わらないかなと思いました。母はそれを見て、

母 涙が出そうだった…

相馬 と言ってました。

相馬 なんとかカーテンコールを終えると、知り合いに声を掛けられます。

 

知り合い1、2が登場する。

知り合い1 お疲れさまー!

知知り合い2 リハビリ頑張ってね!

相馬 「ありがとうございます。皆さんと支えられてここまで来られました」…と、ホントなら言うべきでしたが、正直に言うと、(知り合いに向き直り)個人的に思うこといっぱいあります!」と言いまくってました。だってそうなんだもん。だいたい知り合いたちは、

知り合いたち (完全に引いている)まぁ、美味しいものいっぱい食べて(そそくさと去る)

相馬 さ、打ち上げです。打ち上げ会場は福竜門。よく深夜まで飲み明かした中華料理屋です。ふと見ると段差がありました!今までぜーんぜん意識したこと無かったのに…店主が事情を話してくれて、屈強な男たちが車椅子で担ぎ上げてくれました。

 

店主、登場する。

 

店主 いきますよぉ、せーの!

 

屈強な男たちが車椅子を店内に担ぎ上げる。

 

屈強な男たち ふう……(立ち去る)

相馬 ありがとうございます!いやはや、超大仕事です。王様の大行列並みに。席に着くと、続々とお客さんが詰めかけて、大盛り上がりです。

幹事 それじゃあ、安全マンの成功を祝して、

参加者たち かんぱーい!

 

参加者たち、わいわいガヤガヤ楽しそう。真向かいに母、末席に清水大将がいる。

 

実行委員2 (既に少し酔っ払っている)相馬君は彼女作れって言ってんだけど。

相馬 (独り言)ああ、その話ね…

実行委員1 どう、その辺?

相馬 …善処します。

実行委員2 善処かよ!(と笑う)

母 (も笑う)

 

相馬 正直母と隣の席かぁ…と思ったんですが、いい感じの位置に居てくれたので、苦になりませんでした。

 

店員、麻婆春雨を持って登場する。

 

店員 麻婆春雨です。(退場)

 

相馬、取り皿に麻婆春雨を取り分け、

 

相馬 このくらいで大丈夫でしょうか……?

母 ちょっと多いんじゃない?

 

相馬、即座に麻婆春雨を戻す。

 

母 ああ、戻さなくていいのに!

相馬 (クヨクヨする)もうヤダ…顔色窺って、食事制限しなきゃなんないなんて…、刑務所と一緒だよ…。

実行委員1 相馬君何か困ったことはない?

相馬 食事が不味いってことですね。

母 まず感謝の気持ちでしょ。

相馬 正論かよ。何でもかんでも感謝しなきゃいけないのかよ。チクショウ、僕が病気さえならなければ…

 

参加者たちの楽しそうな笑い声が聞こえる

 

相馬 まぁでも楽しかったです、ホントは「ハハハ、アハハハハ」と盛り上がりたい気持ちでいっぱいなんですが、左腕の緊張強くて、下ろそうとしても、全然上がらなくて、何か障がい者みたいでした。

舞台監督 じゃあ相馬君から一言。

参加者達 (合いの手)ヨッ!(拍手)

相馬 サプライズでサス当ててくれて、本当にありがたかったです。これから頑張ってリハビリ励もうと思います。

 

全員拍手する

 

相馬 もう帰る時間です。いつもなら「何だよ、もう少しいろよ」と言いそうですが、止める人は誰もいません。屈強な方々がみんなで見送ってくれました。

 

相馬を車椅子に戻す。

舞台監督 相馬、文句ばっかり言ってないで、明るい話も書けよ。

相馬 (渋々)はぁい。

母 どうもお世話になりました。

参加者達 じゃあねー!

相馬、参加者全員に見送られ、旅立つ。

 

相馬 楽しかった時間が一瞬にして過ぎ去りました。超細かいことですが、左足の緊張が強すぎて、フットレストに上がりきれず、ピーンと伸びたままになっていました。…大丈夫か?自分。

難なくホテルメッツに到着します。

            ホテルメッツのツインルーム。

 

相馬 久しぶりのツインは何だか少し違って見えました。ホントは少しお腹が空いていました。

母 (おにぎりを差し出し)食べる?

相馬 何て気がきく!(と受け取り食べる)美味い!!

 

母、洗面器でお湯を当て、相馬を洗ってやる。

相馬、左足が震える。

 

 母 出るね、クロヌス。

相馬 母は昔看護師になりたくて、数学が苦手という理由だけで辞めてしまったんですが、今ではサンドウィッチ屋さんのアルバイトです。ずーっと看護師になりたくて、

母 (独り言のように)私も看護師になれば良かったぁ。きっといい看護師になったと思うよぉ。失敗した!   

相馬 と言ってました。…でもこればかりは脳出血でも治しようがないみたいです。 リハビリ頑張って、何とか歩けるようになりたいと思いました。

母 歯磨き行こう。

 

相馬、母に促されるように洗面室へ。

 

相馬 (声のみ)あ、そうそう、もう一つ良いことがありました。

 

トイレの流れる音。

間もなく相馬が現れる。

 

相馬 三日ぶりです。すっきりしたぁ……。

 

相馬、ベッドに横になる。

 

相馬 寝不足だったので、時間が来てしまったようです。

それでは、お休みなさい!

 

相馬、眠りにつく、

相馬、すぐに朝になる。

スマホのアラームが鳴る。

相馬、左手でスマホを止めようとするが、マヒがあることに気づき、右手で止める。

 

相馬 朝です。熟睡でした!いつもは腰が痛いんですが、全然大丈夫でした。完璧。さすがシモンズのベッド! 

朝から飲み明かしたみたいで、「今どこにいるの?」とメールきてました。オール?タフだなぁ…

母 ご飯行くよ。

相馬 はい。

 

母と相馬、デニーズに移動する。

 

相馬 ホテルメッツの朝食はデニーズです。密かに朝食バイキング期待したのに、ちょっとがっかり。

 

店員が朝食を持って登場。

 

店員 お待たせしました。Cセットです。(退場)

 

相馬 朝食は目玉焼きと味噌汁とご飯とウインナー。あとお代わりドリップ。

普通でした。熱い味噌汁はありがたかったけど、いかんせん薄い。インスタントだな(と言って醤油をかけようとする)

母 (すかさず)ちょっとでいいから!

相馬……(渋々控えめにかける)…『レモンハート』を思い出しました。品揃え抜群のBARで、マスター達が酒にまつわるウンチクを語るというコミックマンガなんですけど、晩年になって病気ネタが増えまして。最後は糖尿病を患った人が一日限りという主治医の許しを得て、マスターにとっておきの一杯を勧めるという話なんです。すごくいい話。

…醤油かける自由もないとは、落ちぶれたもんだな。どんな酒薦めたんだろう、マスター。

 

相馬、食事を口にする。

やがて相馬、食べるのをやめ、

 

相馬  残酷なことに、朝食は全部食べきれませんでした。食が細くなっていたんです。

母 無理しなくていいよ

相馬 (朝食セットを差し出す)

ああ、せめて、お腹いっぱい美味しいもの食べたい!…時間だ!

 

相馬、エレベータに移動する。

 

相馬 今日は『在り処』のメンバーに会う日です。『在り処』は二十歳の時に書かれた作品で、テアトロ新人戯曲賞の最終候補、劇団劇作家ミラクル賞、仙台オーディオドラマコンクール最終候補、それから…とにかく、沢山の賞をいただきました。私がこんなになってしまったので、急きょ『在り処』を上演することになったのです!…でも、当日の会場であるギャラリースターダストは3階…。バリアフリーもへちまも無いところです。母には「お金がないから駄目」と言われてました。

 

メンバー1、2登場。

 

メンバー1 おー、いらっしゃい。

相馬 メンバーです。感動の再会とは裏腹に、緩やかに迎えてくれました。

 

メンバー1・2、相馬をちょうど良い位置にする。

 

相馬 いやー、ホントは『在り処』観たかったんですけど…。

メンバー2 いや、観ようよ、せっかくだし。

相馬 でも階段…

メンバー1 何とかするって、レンタカー借りたり何だり。

メンバー2 屈強な男手でね。

メンバー1 大丈夫でしょ。

メンバー2 やっぱ作家観ないと駄目だって!お金の問題だったら、何とかするし。

相馬 (妙に熱くなり)それまで、猛烈に痩せます!

メンバー1・2 (笑う)

 

母、登場する。

母 母です。

 

メンバー1・2 (腰を上げる)あ、どうもどうも。

母 ごゆっくり。

相馬 あ、みんなで階段担ぎ上げて観てくれるって。

 

母 (無視)……。

相馬 無視?

 

母、行ってしまう。

 

メンバー2 大丈夫(時間)?

メンバー1 (時計を見て) ぼちぼち。

相馬 母に言っても納得しないと思うんですよねー。

メンバー2 よし、話しに行こう!

相馬 ありがたいことにメンバーの皆さんが説得してくれました。移動方法、手段、観劇の方法全部です!

 

ホテルメッツツインルームにて。

母とメンバー1・2が説得してくれている。

 

メンバー2 ぜひ前向きなご検討お願いします。

母 でもご迷惑なんじゃ…

メンバー いや、相馬君が観てくれた方が一番良いので。

母 行くとすれば四月一八日ですけど…

相馬 というわけで観劇が決まりました。「『在り処』 観劇編」は改めてレポートしたいと思います! (メンバー1・2に)ありがとうございました!

メンバー達 はぁい、お疲れー。

 

メンバー達は去る。

母と相馬、車椅子でチェックアウトを済ませる。

 

相馬 ローソンまで来ました。悪意に満ちた新作、『家畜の餌』をプリントアウトするために。USBメモリで、母の印刷の仕方を覚えてもらうんです。

しかし……

 

母、ローソンの前に段差が現れる。

 

母 すごい段差。

相馬 上がるしかないね。

母 (車椅子から上がろうとする)ウッ…!

 

母、車椅子から上がろうとする。上がれない。

知り合いの人がやってくる

 

知り合いの人 大丈夫ですか?

母 すいません…

 

知り合いの人、手慣れた手つきで車椅子を持ち上げる。

 

母 ありがとうございます。

 

知り合いの人、去る

 

相馬 プリンター、プリンター…二階かよ!

母 降りる?

相馬 (頷く)

 

母、ローソンを降りようとするが、苦戦する。

知り合いの人登場。さっきと同じ人。

 

知り合いの人 大丈夫ですか?

相馬 (呟き)同じ人?

 

知り合いの人、再び同じ手慣れた様子で車椅子を降ろす。

 

母 ありがとうございます。

 

知り合いの人、去る

 

相馬 同業者? 

結局、セブンイレブンにありました、高円寺純情商店街の。ファンでした、ねじめ正一。でもよく見ると段差のあるとこばっかりで、全然バリアフリーじゃなかったです。

何度も、何百回も言いますが、全っっ然意識すること無かったのにどうやって走ってたんだろう、斉藤洋介さん。あ、『車輪の一歩』の話です。見てくださいね、『車輪の一歩』。ホント、いい話ですから!

母 どこ行く?

相馬 うーん、ふた開けて見たら段差の可能性も……すた丼にしよう!すた丼!

母 どこ?

相馬 すぐ近く、右行って左行って、

母 駅着いちゃうよ。

相馬 (なぜか苛立ち)そこ!信号渡って!

母 渡るの?

相馬 渡って左!

母 左?

相馬 とか何とか言って、すた丼に辿り着きました。(母に)お店駄目でも持ち帰り出来るから。

 

母、退場

 

相馬 よし、着いたぞ、すた丼食うぞ、すた丼。

 

母、戻ってきて、

 

母 中でも大丈夫そうよ。(相馬の車椅子を連れていく)すいません、車椅子なんですけど。

店員 あっ、いいっすよ。(と言って席を確保する)

母 半チャーハンでいい?

相馬 (頷き)ホントはフツーのチャーハンがいいけど。

 

母、券売機で半チャーハンを買う。

 

相馬 空いていて、なんかいい雰囲気です。よし、食うぞ、食いまくるぞぉ!

 

店員がメニューを持って登場。

             

店員 お待たせしましたー、半チャーハンです。

相馬 きたーー!

 

相馬、半チャーハンを貪り食う。

間もなく満腹になる。

相馬 ……。

母 残してもいいよ。

相馬 暗に残せって作戦?食えなくはないけど、言語療法の先生に「外泊したら一キロ太る」と言ってたし、これ以上は大丈夫そうだし……えいっ、残しちゃえ!

 

母と相馬、すた丼を後にする

 

相馬 正直不完全燃焼です。不味くはないんですが、「たぶんこんな味かな」と思ったものが、案の定そうで、予定調和が否めませんでした。

 

電車が到着する。

 

相馬 神奈川リハビリ病院に着きました。今生の別れと覚悟しましたが、不思議とそうでもないです。スーッと落ち着いて、少々のストレスでも平気になっていました。菩薩の御心? きっとやりきったと思ったんでしょう。

さて、外泊以外にいくつか良いことがありました。

 

ベテラン理学療法士が登場。

 

ベテラン理学療法士 お帰り~。どうだった?

相馬 気晴らし出来ました。

ベテラン理学療法士 良かったねー。ベッド上がろうか。

 

相馬、立ち上がる。たちまちガクガク震える。

 

ベテラン理学療法士 あーあー。こりゃ歩く練習始めなきゃ駄目だわ

相馬 大丈夫ですか?

ベテラン理学療法士 疲れてんだよ、ハッスルしすぎて。

相馬 (ホッとして)ああ…

ベテラン理学療法士 そうじゃないかと思ったんだよねー。山口さん(※本名)、単に下手だってことだよ。

相馬 メンテナンスに励みます。

ベテラン理学療法士(笑う)

 

入れ替わりにベテラン作業療法士登場

 

ベテラン作業療法士 おかえりなさーい。

相馬 ただいま帰りました。

ベテラン作業療法士 (腕を持ち上げ)おっ、軽い!

相馬 そうなんですよ、最近軽くて。

ベテラン作業療法士 良くなってんじゃないですか?

相馬 やっぱそうですかね?

 

入れ替わりに看護助手登場。

 

看護助手 お待たせしましたー、お食事でーす。

相馬 はい、ご苦労さまー。(トレイを開けて)おっ、焼きそば!エビシュウマイもついてる!

(スマホを打つ) 昨夜の昼食は焼きそばでした。今夜はエビシュウマイ、青菜の炒め物。

日に日に給食のレベルが上がってます。

 

たちまち母登場。

 

母 「昨夜」というのは、昨日の夜ってことだよね?「昨夜」の昼食だったら、普通は今日の昼食で…

相馬 いいじゃん、細かいことをネチネチネチネチ!帰れよ、もう!

 

母、退場。

 

相馬 そんなちょっとしたことがありましたが、一番感謝しなければならないのはコチラです!

 

母にスポットが当たる。

 

相馬 母です。重たい中、文句一つ言わずに、黙々と車椅子を押してくれました。外泊いなかったらどうなっていたんでしょう?足向けて寝られないですよ。

面と向かって言えないですけど、

「ありがとう」と言いたいです。マザコンと言われようと何だろうとぜひ言いたい。

 

 

 

ありがとう。

相馬 これでこの物語はおしまいです。『ポパイ』のような、明るく楽しい作品を心がけましたが、いかがでしたでしょうか? 長い間ご清聴ありがとうございました!チャオ!

 

相馬、車椅子で華麗に走り去る